[アップデート]インシデントからの復旧を有人でサポートしてくれるAWS Incident Detection and Responseが日本語対応しました
こんにちは、臼田です。
みなさん、インシデント対応の準備してますか?(挨拶
今回はAWS Incident Detection and Responseが日本語によるやりとりが可能になったので紹介します。
AWS Incident Detection and Response now available in Japanese - AWS
AWS Incident Detection and Responseとは
AWS Incident Detection and Responseは通常のAWSが提供する機能とは異なり、有人のサポートサービスです。
AWS Incident Management Engineers(IME)が利用者の重要なサービスについて24時間365日プロアクティブにサポートし5分以内に応答してインシデント管理を行ってくれます。
性質は違いますが、AWS Shield Advancedと似たようなサポートサービスです。そちらもAWS Shield レスポンスチーム(SRT)が有人対応してくれます。
料金については「7,000 USD またはオンボーディングされたワークロードによって発生する月間の AWS 料金の 2.0% のいずれか大きい方が毎月課金」となっています。詳細はFAQをご確認ください。
サービスとしては有効化すれば勝手に動いてくれる、というものではなく、オンボードプロセスを行い、インシデント対応の対象とするワークロードを特定し、要件を定義してアラームを設定していくなど利用するための対応が必要になります。アンケートを取るフェーズがあるなど、ビジネスクリティカルなワークロードに適用すると考えてよい規模感のサービスです。
詳細は下記リリース時の記事も参照してください。
以下のようなアーキテクチャ図を含むユーザーガイドもありますので、詳細が気になる方は合わせて確認しましょう。
アップデート内容
今回のアップデートでは日本語を話すAWS Incident Management Engineers(IME)が重要なインシデントに対するプロアクティブな対応とインシデント管理を提供するようになりました。従来の対応言語は英語のみで、今回の対応により英語と日本語がサポートされています。
2言語だけなんですね。
ワークロードのオンボーディング中に優先言語として日本語を選択する必要があります
というように書かれており、選択できる優先言語は1つみたいですね。
迅速に対応が必要な状況で利用すべきサービスですから、日本語が選択できることは我々にとっては嬉しい選択肢ですね。
対応リージョン
このサービスが対応しているリージョンは下記のとおりです。
- 米国東部 (オハイオ)
- 米国東部 (バージニア北部)
- 米国西部 (オレゴン)
- 米国西部 (北カリフォルニア)
- カナダ (中部)
- 欧州 (フランクフルト)
- 欧州 (アイルランド)
- 欧州 (ロンドン)
- 欧州 (パリ)
- 欧州 (ストックホルム)
- アジアパシフィック (ムンバイ)
- アジアパシフィック (東京)
- アジアパシフィック (シンガポール)
- アジアパシフィック (ソウル)
- アジアパシフィック (シドニー)
- 南米 (サンパウロ)
言語的には日本語をサポートしていても、リージョンとしては大阪リージョンに対応していないところは注意です。
まとめ
AWS Incident Detection and Responseが日本語で対応できるようになりました。
ここぞという時に頼りになるサービスなので、これまで英語の対応がネックになっていた環境では利用検討できるようになったと思います。詳しくはAWSの担当者の方に聞いてみるのが良さそうですね。